【電子カルテの使い方】新人看護師でもすぐに効果が出る操作のコツ5つ

院内SE

 

上記のようなことでお悩みの看護師の方へ!

 

この記事で紹介する『電子カルテの使い方・操作のコツ』を実践すると、電子カルテを使う上ですぐに効果を実感できます。

 

なぜなら、僕は医療機関でシステム部門長を担当しており、今までに看護師から何度も同じような相談を受けたことがあるからです。

 

もちろん、相談を受けるだけでなく、解決策を伝えて看護師の悩みを解決してきました。

 

この記事では、僕が伝えてきた解決策、つまり電子カルテの操作のコツを紹介します。

 

記事を読み終える頃には、電子カルテの操作に対して不安がなくなり、間違いなくレベルアップしていますよ!

 

記事の内容は看護師はもちろん、システム管理者の方にも役に立つ内容となっています。

 

多くの医療従事者のプラスになればうれしいです!

 

管理人のプロフィール

✅ 院内SEとして10年以上勤務(入職後1年半でシステム部門長に就任)

✅ ブログ運営中(院内SEのお役立ち情報や副業・投資に関する情報を発信)

✅ WebライターやFXなど様々な副業にチャレンジ中(初月で約5万円を獲得)

 

 

1:電子カルテとは

電子カルテは、患者の診療情報や医療データを電子化したシステムのことです。

 

紙のカルテと比べると、情報の検索や管理が容易になり、スペースの節約やエコなどのメリットがあります。

 

電子カルテのメリットについて、次で詳しく解説します!

 

2:電子カルテのメリット

電子カルテにはさまざまなメリットがあります。

 

例えば、データのバックアップや共有が簡単にできるため、診療現場での情報の共有性が向上します。

 

また、患者の情報を容易に検索することができるため、診療の効率化や正確性の向上につながります。

 

3:電子カルテは操作が難しい?その理由5つ

電子カルテの操作は決して難しくありません。

 

なぜなら、現代の電子カルテは操作が簡単になるように構成されているからです。

 

確かに電子カルテが世に出始めた頃は、ベンダーも医療機関のニーズを充分に把握できていなかったので、複雑になっていた部分もあるでしょう。

 

ですが、現代では操作性が格段に向上しています。

 

それでも電子カルテの操作が難しいと言われる理由として下記の5つが考えられます。

 

ひとつひとつ解説していきますね!

 

 

理由1:演習や研修が不足しているから

電子カルテの操作が難しいと言われるのは、演習や研修が不足していることが考えられます。

 

もっと言えば「研修は受けたけど充分に理解できていない」ということです。

 

演習や研修は電子カルテ導入時にすべてのスタッフが受けるはずですが、業務の都合上、参加できない場合もあるでしょう。

 

あとで参加できれば良いのですが、都合がつかず参加できないこともありますよね?

 

こうやって操作を充分に理解する時間をとれず、業務に入ってしまうこともありがちです。

 

理由2:そもそもパソコンが苦手だから

スタッフによってはそもそもパソコンが苦手な場合もあるでしょう。

 

スマホは慣れてるけどパソコンはちょっと・・・」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

多くの電子カルテはパソコンが主体なので、操作を覚えるよりもある意味重要です。

 

理由3:メニューが複雑だから

電子カルテには業務効率化につながる多くの機能が備わっています。

 

当然、それだけ複雑な構成になっている場合もあるかと思います。

 

メニューが複雑なので「どこに何があるのか分からない!」ということも少なくありません。

 

理由4:マニュアルを確認していないから

電子カルテを導入しているのであれば、電子カルテのベンダが準備したマニュアルがあるはずです。

 

マニュアルには基本的な操作が記載されています。

 

もし読んでいなければ操作が分からないのは当然のことと言えるでしょう。

 

理由5:質問できる人がいないから

周囲に質問できる人がいないのも電子カルテの操作が難しいと言われる理由の一つです。

 

先輩や師長も忙しいからなかなか取り合ってもらえない」といった悩みは看護師あるあるではないでしょうか?

 

特に新人の場合、自分1人で操作を身に付けるのは限界がありますよね・・・。

 

4:電子カルテの便利な使い方3つ

電子カルテの便利な使い方を紹介します。

 

過去に比べて、現在の電子カルテはより操作性の高いシステムが多いです。

 

下記3点を理解することで、入力の負担を軽減したり、作業の効率化につながりますよ!

 

 

便利な使い方1:情報をすばやく検索しよう

電子カルテでは必要な情報をすぐに検索できます。

 

患者氏名や生年月日などはもちろん、疾患名や処置・オーダーの内容から逆引きすることも可能です。

 

時間をかけずに探し出せるので、ササッと検索しましょう!

 

便利な使い方2:テンプレート機能を活用しよう

電子カルテには入力を補助するテンプレート機能が充実しています。

 

テンプレート機能は『文書の雛形』のことです。

 

たとえば疾患毎や処置毎に電子カルテへ記録する項目は違いますよね?

 

テンプレート機能は用途別に書式が決まっていますので、型に沿ってに入力だけでOKです。

 

一から入力しなくても良いのでスタッフの負担を軽減できますよ!

 

便利な使い方3:オーダーコピーで効率化しよう

過去に処方されたお薬や注射などのオーダーをコピーできるのも、電子カルテの便利な点です。

 

過去の分をコピーして必要な箇所だけを変更すれば良いので、作業の効率化につながりますよ!

 

5:電子カルテの操作のコツ5つ

電子カルテの操作のコツ5つ紹介します!

 

ぶっちゃけ「電子カルテの入力はできる限りサッと済ませたい」というのが看護師さん達の本音だと思います。

 

この5つを身につけて、処置やカンファレンスなど本来の業務に時間を使うようにしましょう!

 

 

コツ1:定期的に勉強会を開催する

電子カルテの操作に習得するには、定期的に勉強会に参加することが最も効率的です。

 

複数のスタッフへ一度に実施できますし、操作も不明点も共有できるのは主催する側にも利点があると言えるでしょう。

 

コツ2:ブラインドタッチを覚える

そもそもパソコンが苦手な方は、何よりもまずブラインドタッチを身に付けることをおすすめします。

 

最近でこそ、モバイル版も普及してきましたが、まだまだパソコン版の電子カルテが大部分を占めていますよね?

 

Webで「タイピング」等で検索すれば、無料で練習用のサービスを受けることができます。

 

一週間もあればすぐに身に付くので、パソコンが苦手な方は早速やってみましょう!

 

コツ3:必要な機能だけ把握する

電子カルテには様々な機能が搭載されています。

 

カルテだけでなく、オーダー、検温表、リハビリ、検査結果など多種多様です。

 

全て把握しようとすると、心が折れる可能性があります・・・。

 

看護記録や服薬状況など、まずは必要な機能だけを理解しておけばOKです!

 

コツ4:マニュアルを作成・更新する

操作のコツとしてマニュアルを作成・更新することもおすすめです。

 

なぜなら、マニュアルを作ることで自分が得た知識のフィードバックにもなるからです。

 

たとえば毎日1ページだけでも全然OKです!

 

継続することでマニュアルの精度も上がるので一石二鳥ですよ。

 

コツ5:システム管理者に相談する

自分の力だけで身に付けるのが難しい時はシステム管理者に相談しましょう。

 

看護師の先輩や上司に質問しても「そんなことも分からないの?」や「マニュアルを読んだら?」と突き返されることもあるでしょう😢

 

システムに知見のあるスタッフに聞くことで、何かしらの解決法を提示してくれます。

 

僕もそうですが、システム管理者は立場的に相談されると無視することはできませんので。(笑)

 

6:電子カルテの使用時の注意点3つ

電子カルテは診療情報を扱う上で便利なシステムですが、下記の点に注意しましょう。

 

 

注意点1:二重で入力していないか?

電子カルテを扱う上でよくあるのが同じ情報を重複して入力することです。

 

たとえば、紙カルテから電子カルテで移行した場合に、紙と電子カルテの両方に同じ情報を入力してしまうのはよくある話かと思います。

 

さらに良くないのはその運用に関して無駄という意識がないことです。

 

「今までずっとやってるのでとりあえず続けている」では負担が下がりません。

 

運用が始まる前に防ぐのが一番良いですが、気付いた時点でも良いので改善していきましょう!

 

注意点2:患者への不平・不満を書いていないか?

電子カルテに患者への悪口などを記録するのは基本的にNGです。

 

理由としては、電子カルテは診療に関する情報を記載するべきものだからです。

 

大声で徘徊するから仕事の邪魔になるし関わりたくない」では記載できないので、「大声で徘徊するので注意が必要」という表現にしましょう。

 

注意点3:マニュアルの内容が古くないか?

前述の「操作のコツ」にもありますが、マニュアルは更新することを忘れないようにしましょう。

 

なぜならマニュアルが古いと、それだけ更新されていない知識や機能を読み手に伝えてしまうからです。

 

古いだけならまだしも、その知識や機能が既に使われていない場合は仕事に支障が出てしまいます。

 

いつも「内容が更新されているか?」という意識を持つようにしましょう!

 

7:電子カルテの導入時のポイント

電子カルテを導入する際には、いくつかポイントを押さえておく必要があります。

 

まず、導入前に組織内での研修やトレーニングを実施しましょう。

 

全てのスタッフが適切な操作法を理解することが大切です。

 

また、システムの選定時には利用環境や機能、セキュリティ対策などを考慮し、適切な製品を選ぶことも重要です。

 

導入時のポイントを詳しく知りたい方は、下記をご参考にどうぞ!

 

【電子カルテとは?】 現役の院内SEがメリットや導入のポイントを分かりやすく解説します!

 

8:まとめ

ここまで「電子カルテの操作のコツ」について解説してきました。

 

もう一度おさらいしておきましょう!

 

電子カルテの操作のコツ5つ

✔ 定期的に勉強会を開催する

✔ ブラインドタッチを覚える

✔ 必要な機能だけ把握する

✔ マニュアルを作成・更新する

✔ システム管理者に相談する

 

電子カルテは情報共有の容易にしたり、診療業務を効率化できる便利なシステムです。

 

前述の『便利な使い方』や『操作のコツ』を理解して実践すれば、たとえ新人看護師でも電子カルテの操作に対する不安はなくなります!

 

実際に僕が相談を受けた看護師達は、操作にかかる時間を軽減できたので、患者ケア等の本来の業務に注力できています。

 

医療機関内で研修やトレーニングを定期的にすることでさらに自信もつくでしょう。

 

フル活用して電子カルテの業務を少しでも楽にしてくださいね!

 

「電子カルテの操作って難しいな・・・」と思ったら、この記事を振り返ってみてください!

 

毎日奮闘している看護職の方々の参考になればうれしいです😄