院内SEのメリットは?一般企業のSEから転職した僕が分かりやすく解説

院内SE
あらた100%

【この記事は解決できる悩み】

・院内SEのメリットって何かあるの?
・一般企業のSEをしているけど激務なので転職を検討している
・院内SEのイメージが沸かないので、実際に働く人の生の声を聞いてみたい

この記事で紹介する『院内SEのメリットは?』は、上記のような悩みを解決する内容となっています。

なぜなら、僕も現在、病院に勤めて8年目になり、ずっと院内SEとして働いているからです。

僕は前職でIT企業のSEを8年ほどしており、転職して院内SEになったわけですが、この記事は「転職前に知っておきたかった!」と思う内容になっています。

記事を読み終えると、院内SEがどんな仕事なのか具体的にイメージ出来るようになりますよ!

注意説明
本記事の「院内SE」は”病院などの医療機関で働く社内SE”のことです。
※医療機関にシステム等を納品するベンダーのことではありません

院内SEのメリット1:感謝されることが多い

一般企業のSE(以下、企業SE)から転職した時、最初に感じたことは感謝されることが非常に多い、ということです。

 

企業SEの方は分かるかもしれませんが、日々納期に追われて身体的にも精神的にも疲弊するまで頑張っているのに、感謝されることはほとんどないと思いませんか?

もちろん、大型のプロジェクトが終了した時の達成感などはありますが、日頃から感謝されることはほとんどないと思います。(少なくとも僕はそうでした)

 

院内SEの場合、現場のITスキルがそこまで高くない為、小さな困り事をサポートする機会が多々あります。例えば「PCの動作が重いのを解決してあげた」「プレゼン用のパワーポイント資料作成を手伝った」などがありますが、その度に現場からは感謝されます。

 

何気ないことかもしれませんが、当時僕は企業SEで心身ともに疲れ切っていて、感謝されることに飢えていました。だから「こんな事でも感謝されるんだ・・!」と泣きそうになったことを今でも覚えています。

 

人はどんな小さな事でも感謝されると「また頑張ろう」という気持ちになりますよね。企業SEの時は次から次に来る作業をこなすのにいっぱいいっぱいでした。人から感謝されることなんかほぼありませんでした。院内SEになって間もない頃から「僕でも誰かの役に立てる」と感じさせられ、今でも院内SEを続けることができています。

 

院内SEのメリット2:達成感を感じる機会が多い

院内SEに転職してから、企業SEに比べて達成感を感じる機会が多くなりました。

 

企業SEの場合、大型プロジェクトの終了を以て初めて達成感を感じることはありましたが、それまでは黙々と仕事をこなすだけでした。

 

院内SEの場合、あまり長期でするような案件は多くなく、短いスパンでするタスクが多いです。例えば下記のようなものがあります。

・電子カルテの一部の機能を追加する

→修正が必要な箇所を調査し、設定ファイルを修正する

・特定の部署にPCを2台追加する

→2台分のセットアップ及び設置(必要に応じて設置部署に下見も)

・新型コロナウイルスの拡大に伴い、リモートワークができる環境を構築したい

などなど、早ければ1日で終わるようなものが多いです。つまり、作業の終了が短いスパンでやってきます。

 

長い期間ひたすら耐え忍ぶようなことはあまり多くなく、頻繁に達成感を感じることが多い為、モチベーションが下がることはあまりありません。我慢強くない人にはオススメですね。笑

 

院内SEのメリット3:納期が少ない

前述にもありますが、長い期間の案件というよりは短期間でこなせるタスクが多いです。

 

よって企業SEの方々が感じているような日々納期に追われ、間に合わなければ深夜残業や徹夜をしてでも間に合わせる、といったことはありません!(少なくとも僕は8年以上在籍して1回もありません)

 

自分で決めたスケジュールの中で比較的に余裕を持って進めることができるのも院内SEのメリットです。正直、転職して初めて人間らしい生活が送れました^^

 

院内SEのメリット4:時間に余裕ができる

個人的に院内SEに転職して一番のメリットは自分の時間を持てるということです。

 

企業SE時代はとにかく残業が当たり前でした。朝9時に出社して帰宅するのは24時頃というのも珍しくありませんでした。22時頃に帰ろうと思い、席を立とうとすると「もしかして手が空いた?じゃあこれよろしく。」と上司に言われたことは今でも忘れません。笑

 

とにかく残業すること前提が仕事が成り立っている為、残業を早めに切り上げて帰ったり、ましてや定時退社など夢のまた夢でした。その為、帰宅すれば風呂に入って寝るだけ、自分の時間を持つなど8年間勤めて数え切れるくらいの記憶しかありません。

 

院内SEに転職してからは定時退社が多いので時間に余裕ができました。つまり、下記のように自分のやりたいことに充てることができています。

・好きなことや趣味

・資格の勉強やスキルアップ

・副業や投資

・家族との時間や子育て

・旅行

・ボランティア

・介護

など

 

これは院内SEになって本当に良かったと思います。少なくとも僕が企業SEの時はそんな事を考える余裕はありませんでした。あくまで僕個人の経験談ですが、時間という点だけで見れば企業SEよりも院内SEの方がずっと有意義に過ごせます。

 

実際に、僕は院内SEに転職した時、企業SEより給料は下がりましたが、副業を始めたことで今では企業SEの時より多く収入を得ています。副業を始めることができたのも、院内SEになって自分の時間が持つことができたからです。

 

院内SEのメリット5:幅広いジャンルの知識とスキルが身に付く

僕の場合、企業SE時代はひたすらプログラムのコーディング作業をしていました。その結果、身に付けたスキルは「コーディングスキル(特定の言語のみ)」「設計書作成スキル(Excelのみ)」の2つ。もちろんこれは勤める企業や携わるプロジェクトにもよりますが、僕の場合はこの2つのみでした。

 

院内SEに転職してからはとにかく様々なジャンルの知識やスキルが身に付きました。例えば下記のような感じです。

・電子カルテなどのパッケージ製品の構成と仕組み

・ベンダーとの折衝力や交渉力

・PCやプリンタ等、システム機器の選定、導入、検証など

・Excel以外の資料作成スキル(WordやPowerpointなど)

・Web会議システムの導入や検証

・コスト管理

・コミュニケーションスキル

・ExcelVBAやAccessVBA

・規則正しい生活リズム

などなど多数

 

細かい部分も含めると上記に書き表せないくらいたくさんあります。とにかく企業SE時代には身に付かなかったものが、院内SEになってからは日々の業務をこなしていく中で自然と習得することができました。

 

院内SEのメリット6:福利厚生が充実

どの医療機関も福利厚生が充実しているところが多いです。

 

職員旅行や職員寮の完備、住宅手当や家族手当などの他に部活動のようなスポーツに力を入れているところもあります。

 

しかも定期的にアンケートを取り、職員の要望や不満を聞き出してはフィードバックして改善につなげています。

 

院内SEのメリット7:横のつながりが強い

これは企業SEの時からすれば考えられないことです。

 

一般企業の場合、隣の企業はライバルであり、競争相手としてしか見れませんでした。ましてや協力して何かをやるなんてことはまずありえませんでした。

 

これに対し、院内SEは近隣だけでなく、遠方の医療機関も含めて定期的に勉強会を開催しているところが非常に多いです。

 

勉強会はシステムに関することを題材にしたものがほとんど。過去に世間を賑わせたWindows7のサポート終了をテーマにした内容や、昨今の新型コロナウイルスの拡大に伴うシステム面の対策についてなどがあります。様々な情報を医療機関内で共有するので、有益な知識を得ることができます。実際にこの勉強会で得た知識に何度も助けられています。

 

最初に院内SEに転職した時はかなりのカルチャーショックでした 笑

一般企業の時からすればライバル同士でお互いの知識やスキルを共有しているようなものですからね^^;

 

院内SEのメリット8:備品を色々もらえる

これは正直おいしいですね 笑

 

院内SEの場合、システム関連の窓口となるのでベンダーから営業を受ける機会が多いです。その時に備品をもらえることが多々あります。

 

ボールペンや卓上カレンダー、イヤホン、スマホ用のスタンド、ミニ懐中電灯、USBケーブル、クリアファイル、ブックスタンド、などなどビジネスで使えるものばかりです。

 

僕が頂いて一番うれしかったのは万歩計でした。笑

 

院内SEのメリット9:変な人があまりいない

医療機関の場合、やはり患者さんの目がありますのであまり変な人(=常識のない人)がいません。

 

僕が企業SE時代に勤めていたIT企業は正直変な人がたくさんいました。あいさつをしない人、パソコンに向かってずっと独り言を言っている人、突然叫びだす人など。汗

 

そういう方は医療機関ではあまり見かけることはありません。何か問題が起きれば患者さんから職員へクレームがきますので。過度に真面目な振る舞いをする必要がありません。医療機関以外でも言えることですが社会人として最低限のマナー・常識を持っていればまず問題ありません!

まとめ

ここまでで院内SEのメリットを9個紹介しました。

メリット1:感謝されることが多い

メリット2:達成感を感じる機会が多い

メリット3:納期が少ない

メリット4:時間に余裕ができる

メリット5:幅広いジャンルの知識とスキルが身に付く

メリット6:福利厚生が充実

メリット7:横のつながりが強い

メリット8:備品を色々もらえる

メリット9:変な人があまりいない 笑

ここまで【院内SEのメリットは?】として書いてきました。どれも企業SEを8年、院内SEを8年以上経験している僕の実体験を元にした記事です。

 

院内SEのメリットを調べたい時はぜひ参考にしてくださいね!

 

この記事が見ている方の参考になれば幸いです^^