院内SEの年収は?一般企業SEから転職した僕が比較しながら詳しく解説

院内SE
あらた100%

【この記事で解決できる悩み】

・院内SEの年収ってぶっちゃけどのくらい?
・一般企業のSEと比べて高い?低い?
・院内SEへの転職を検討しているので参考にしたい

この記事で紹介する『院内SEの年収は?』は、このような悩みを解決する内容となっています。

 

なぜなら、僕も現在、病院に勤めて8年以上になり、ずっと院内SEとして働いているからです。

 

僕は前職のIT企業から転職して院内SEになりましたが、転職するまで院内SEの年収を知りませんでした。この記事は院内SEの年収を一般企業SEの頃と比較しながら詳しく解説しています。

 

記事を読み終えると、院内SEの年収がどのくらいなのかイメージ出来るようになります。転職を検討している方は非常に参考になりますよ!

 

注意説明
本記事の「院内SE」は”病院などの医療機関で働く社内SE”のことです。
※医療機関にシステム等を納品するベンダーのことではありません

 

1.院内SEの給料はどのくらい?

いきなりぶっちゃけますが、僕の転職前と転職後の給料はこんな感じです。

院内SE(転職後):400~450万程度
企業SE(転職前):450~500万程度

前職の一般企業SE(以下、企業SE)では給料が決して高くなく、毎月の残業代で稼いでいたような感じでした。その企業では各種手当も基本給に含められていたので、給料の構成は基本給以外+残業代でした。

 

それに対し、院内SEは毎月ほぼ定額です。残業も比較的に少なく、基本給とは別に各種手当がついてきます。

 

基本的にデスクワークの為、インセンティブ等はほぼありません。

2.院内SEのボーナスはどのくらい?

続いてボーナスについても紹介します。どちらも年間の累計額です。

院内SE(転職後):4ヶ月~5ヶ月分
企業SE(転職前):0ヶ月~5ヶ月分

企業SE時代はとにかく業績や景気の影響を受けたという印象が大きいです。業績が悪い場合は1、2ヶ月分になったり、2008~2009年のリーマンショックの年は0になりました。(ただただ絶望でした…)

 

それに対し、院内SEは景気が悪くなっても大きな影響を受けません。

 

今でこそ新型コロナウイルスの影響が多少あるものの、0になるなんてことは転職してから一度もありません。※「4ヶ月~5ヶ月分」と差があるのは個人評価による+αの分です

 

大きな医療事故などの医療機関の評判に関わるようなトラブルがない限り、比較的に安定していると言えます。

3.院内SEの残業はどのくらい?

では残業時間はどのくらいでしょうか?これは企業SE時代と比べて大きく違いがあります。

院内SE(転職後):0~10時間/月(繁忙期は30~50時間/月)
企業SE(転職前):30~60時間/月(繁忙期は50~80時間/月)

↑を見て分かるように企業SE時代の残業時間は半端ないです!この調子であれば前述の通り、毎月の給料は残業代に支えられているようなものですよね(^_^;)

 

それに対し、院内SEは残業がほとんどありません。繁忙期には増えるにしても、経験上は数年に2,3回あるかないかくらいです。

 

院内SEの場合、残業代に期待するのはやめましょう。笑

4.院内SEと一般SEの給料の違いは?

ここまで院内SEと企業SEの給料を比較してきました。両者の違いを簡単にまとめてみます。

院内SE(転職後):
給料   → 毎月ほぼ定額
ボーナス → 毎年大きな変動はなし(業績や景気の影響をあまり受けない)
残業   → 少ない(繁忙期を除く)

 

企業SE(転職前):
給料   → 毎月残業の分だけ増額
ボーナス → 毎年大きな変動がある(業績や景気の影響を大きく受ける)
残業   → 多い(繁忙期はさらに多い)

どうでしょうか?あくまで僕の経験を例にした内容ですが、どちらが良いのかは人それぞれですね。

 

企業SEでも例えば規模の大きい会社であれば、インセンティブがあったり、記載しているよりももっと多く稼げるのかもしれません。

 

対して院内SEは良く言えば「安定している」、悪く言えば「物足りない」という所でしょうか。

5.院内SEで給料を上げるには?

では院内SEとして働く上でどうすれば給料を上げていけるのでしょうか?医療機関において院内SEは「事務職の一つ」として扱われることが多いです。なので、方向性としては以下の3つに絞られます。

・SEとしてのスキルを高めてシステム部門のトップになる
・他の職種の経験を積んで事務職としてのキャリアアップを目指す
・他の医療機関に転職して待遇のベースアップを図る

 

院内SEとして給料アップを目指すのであればこのどれかを目指すことになります。また、特例ではありますが、以下のような方法で一時的に給料を上げる方法もあります。

 

・周辺の医療機関との研究会等に積極的に参加し、幹事などの役割を引き受ける
 →任命給などのインセンティブが入る場合がある
・システム機器の導入事例の紹介など、ベンダー等に依頼された講演を引き受ける
 →謝礼としてインセンティブが入る場合がある

 

こちらは給料アップというよりおまけみたいなものです。もしあればラッキーという感じなのであまり期待しないでくださいね!

6.まとめ

ここまでで紹介した記事をまとめてみました。

まとめ

・院内SEの年収は400~450万ほど
・院内SEのボーナスは4ヶ月~5ヶ月分ほど
 →景気に左右されにくい為、大きな減額などはあまりない
・院内SEの残業時間は0~10時間/月(繁忙期は30~50時間/月)
・院内SEとして給料をアップする方法は以下の通り
 1.SEとしてのスキルを高めてシステム部門のトップになる
 2.他の職種の経験を積んで事務職としてのキャリアアップを目指す
 3.他の医療機関に転職して待遇のベースアップを図る
 4.周辺の医療機関との研究会等で幹事を務める ※特例
 5.ベンダーから依頼された講演を引き受ける ※特例

ここまで【院内SEの年収は?】として書いてきました。あくまで僕が働いている医療機関の例ですが、企業SEを8年、院内SEを8年の経験を元に書いた記事になっています。

 

転職活動をされている方などはぜひ参考にしてください!

 

この記事が見ている方の参考になれば幸いです^^