院内SEはきつい？SE歴16年の僕が分かりやすく解説『PCセットアップ編』

院内SEへの転職を考えているけど仕事はきつい？
病院はPCの数が多いと聞くけどセットアップは大変？
PCセットアップのイメージが沸かないので、実際に働く人の生の声を聞いてみたい

この記事で紹介する『院内SEはきつい？【PCセットアップ編】』は、上記のような悩みを解決する内容となっています。

なぜなら、僕も現在、病院に勤めて8年目になり、ずっと院内SEとして働いているからです。

僕は前職でIT企業のSEを8年ほどしており、転職して院内SEになったわけですが、この記事は「転職前に知っておきたかった！」と思う内容を書いています。

記事を読み終えると、院内SEがどんな仕事なのか具体的にイメージ出来るようになりますよ！

１．PCセットアップは事前準備に時間をかけて

２．人海戦術はNG

３．重要なのは自動化＆効率化

４．まとめ

１．PCセットアップは事前準備に時間をかけて

一般企業SEから院内SEに転職した僕から見て、医療機関も一般企業もPCセットアップの内容はさほど変わりません。重要なのは事前準備にしっかり時間をかけることです。

なぜなら、「とりあえずやってみよう！」というのが一番危険だからです。1,2台ならまだしも、OSのサポート終了に伴う入れ換えの際には必ずしんどい思いをします。

ここでいう事前準備とは下記のようなことを指します。

どこまでセットアップするか？（初期設定、ネットワーク設定、メール設定、プリンタ設定、必要なソフトのインストール等）
自動化できるか？（batファイルなどによる処理の自動化等）
マニュアルを作成しているか？（スタッフ間での認識合わせ等）
期日を決めているか？（部署毎、台数毎等）
現行のPCからのデータ移行はどうするか？

上記の準備を如何に徹底してやるかがポイントになります。

実際に、僕もこれまで多数のPCセットアップを経験し、その大変さが身にしみています。2014年4月9日にサポート終了したWindowsXPの時は約500台、2020年1月14日にサポート終了したWindows7の時は約150台をセットアップしました。

それまでゴリ押しで進めていた僕はWindowsXPの作業途中で「これはいかん！」と思い、上記の準備に取り掛かりました。その結果、効率的に進めることができ、数百台のセットアップを無事終わらせ、現場に提供することができました。

台数が多ければ多いほど事前準備が活きてきます。最初は手間に感じるかもしれませんが、必ずやってくださいね！

２．人海戦術はNG

前述の事前準備を徹底する理由はもう一つあります。それは体調管理の為です。なぜなら、大掛かりな作業がある期間に体調を崩してしまうと、余計に迷惑をかけることになるからです。

実際に、僕はWindowsXPの時に、2014年4月8日にサポート終了したOffice2003も同時に更新していたのですが、期日まで時間がなく、休日出勤をしてゴリ押しで進めることがありました。

結果、無理がたたって体を壊してしまい、2～3日仕事を休むことになってしまいました…。（当然、このクソ忙しい期間に休むことで上司からはかなり叱られました）

無理しないと仕方ない場合もありますが、長い目で見ればそれはオススメできません。効率的な手順を考え、それをスタッフ間で共有し、期日までに無理のない範囲で進めていくことが大事なんだと思い知らされました。

どうしても必要な場合を除いて、人海戦術はやらないことをオススメします。

３．重要なのは自動化＆効率化

効率良く作業を進めるには、batファイルによる処理の自動化とそれらの手順を記載したマニュアルの作成が重要になります。なぜなら、PCセットアップはいわば単調作業の繰り返しだからです。つまり飽きてしまうということです。人間、毎回同じ作業で続けているとモチベーションが続かなかったり、その内手を抜いたりする傾向があります。

よって、少しでも作業一つ一つにかかる時間を短縮する必要があるのです。

実際に、batファイルによる処理の自動化により作業の速度が上がり、しかもその手順をマニュアル化することでスタッフ全員が共通の認識を持つ為、作業の漏れもほとんどなくなりました。

ここで培った効率化というポイントはPCセットアップ以外の業務に活かすことができます。ぜひ検討してみてくださいね！