本記事ではこのような悩みについてお答えしていきます!
僕はIT企業のSEを8年ほど経験した後、転職して院内SEになりました。
院内SEに限らず、転職を経験した人から「こんなはずじゃなかった・・・」という話を聞くことってありませんか?
今回はそんな転職前とのギャップに悩まされないための記事を書きました。
「激務」かどうかは人それぞれ捉え方次第だと思っています。
この記事を読み終える頃には、少なくとも「自分にとって院内SEが激務なのか」を判断できるようになりますよ!
院内SEに興味がある人や院内SEへの転職を考えている人はぜひ参考にしてくださいね😊
管理人のプロフィール
✅ 院内SEとして8年以上勤務(前職は東証一部IT企業のSEを8年間)
✅ ブログ運営中(院内SEの役立ち情報や副業に関する情報を発信)
✅ 様々な副業にもチャレンジ中(初月から約5万円ほど獲得)
✏目次
理由1:仕事内容が多岐にわたるから
理由2:時間外労働(残業)が多い時もあるから
理由3:人間関係が仕事に大きく影響するから
理由4:休日に出勤する場合もあるから
理由5:求められるスキルが多いから
院内SEは激務?
ぶっちゃけ院内SEは激務なんでしょうか?
なぜなら、そもそも院内SEは開発系の仕事がほとんどないからです。
前職のIT企業時代では毎週のように納期に追われていました。
毎日深夜まで残業→時には休日出勤→月曜になればまた早朝から出社…とまさに激務でしたね。(笑)
プログラムやシステムなどの開発系の仕事はとにかくハードでしたし、当時の職場も納期に間に合わせるためならなりふり構わずというスタンスでした。
ですが、院内SEは現場の業務およびシステムが安定稼働していれば残業もほとんどありません。
実際に、僕も過渡期以外は毎日ほぼ定時退社でした。
では、なぜ院内SEは激務と言われているのでしょうか?次でその理由を解説します。
院内SEが激務と言われる理由
院内SEが激務と言われる理由は下記の通りです。
ひとつひとつ紐解いていきますね!
- 理由1:仕事内容が多岐にわたるから
- 理由2:時間外労働(残業)が多い時もあるから
- 理由3:人間関係が仕事に大きく影響するから
- 理由4:休日に出勤する場合もあるから
- 理由5:求められるスキルが多いから
理由1:仕事内容が多岐にわたるから
院内SEの仕事は院内のシステムを安定稼働させることです。
ですが、「システム」と一口に言ってもその中身は多くの要素で構成されています。
サーバ、クライアントPC、アプリケーション、プリンタ、ネットワーク、データベース、各種機器・・・などなど。
メインで使用している分はもちろん、細かいところまで含めれば「システム」に該当するものは非常に多いと言えるでしょう。
つまり何が言いたいかというと、これらの「システム」を管理するのは院内SEの仕事だということです。
PCが故障すれば代替機の手配をしたりセットアップをします。通信状況が悪ければネットワークの調査をしたり、関連するベンダと対処法について協議する場合もあります。
要するに院内SEは色々なことをする職種だということです。
特定のスキルが極めることも重要ですが、どちらかと言うと院内SEには広い範囲・カテゴリーの知識やスキル、応対力が求められます。
例えば下記のようなケースです。
- 統計のデータをグラフにおこしたい
- Excelでクロス集計したいからどの関数を使えば良いのか教えて欲しい
- Zoomでオンライン会議をしたいけど操作方法が分からない
- 他施設との集まりがあるので名簿や招待状を作成したい
上記はほんの一部です。意外とありますよね?(笑)
PCやネットワークのことだけやってれば良いというわけではないので注意してくださいね!
理由2:時間外労働(残業)が多い時もあるから
冒頭で「残業はほとんどない」と言いましたが例外もあります。
電子カルテシステムのリプレイスやOS終了に伴うPCの入れ換えの時はどうしても稼働が高くなります。
どちらも7~10年に1回くらいの頻度ですが、僕もその時は残業の毎日でした・・・。
具体的な例を挙げるならWindowsXPやWindows7のサポート終了に伴うPCの入れ替えですね。
下記は当時の残業時間をグラフ化したものです。通常時と比較して載せています。
【通常時】
【過渡期】
二つを比べるとどうでしょうか?
忙しい時期とそれ以外の時期でこんなに差があるのか!という感じですよね?😅
忙しくない時期は本当にほぼ定時で帰れています。
どちらも院内SEとして働くのであれば知っておいて損はありませんよ!
理由3:人間関係が仕事に大きく影響するから
院内SEとして仕事をする上で最も重要なのが『人間関係』です。
人間関係によって院内SEの仕事は大きく左右されるといっても過言ではありません。
理由は1つ。医師や看護師、その他の医療従事者を中心に成り立っているのが病院です。
つまり、彼らとうまくコミュニケーションを取っていく必要があるからです。
たとえば、医師とのやり取りでちょっとしたトラブルがあり、その後の関係性が少し気まずくなったとしましょう。
医療行為に関係している限り、決定権があるのは医師です。判断を仰ぐ為にはどうしても直接確認しなければいけない。
そんな状況にもかかわらず、先ほどのトラブルが理由でなかなか声を掛けづらく、結局仕事が遅くなってしまう・・・。
こんなケースが積み重なってしまうと、病院の運営自体に支障が出てしまいますよね?
サポートする立場のはずの院内SEがこれでは役割を果たしているとは言えません。
要するに、医師や医療従事者と良好な人間関係を築くことが院内SEの仕事を円滑にする一番の方法なのです。
様々な職種のスタッフとコミュニケーションを取ることは決して簡単ではありません。
それこそが「院内SEは激務」と言われる所以なのだと思います。
理由4:休日に出勤する場合もあるから
院内SEの休日出勤ですが、結論を言えば年に1,2回あるかないかです。
それも前述にあるような過渡期の時くらいで、どうしても作業が終わらない時だけです。
僕自身、休日はほぼ全て取れています!
理由5:求められるスキルが多いから
院内SEは求められるスキルが多いとも言われます。
なぜなら、理由1にもあるように他の職種と比べて『仕事内容が多岐にわたる』からです。
電子カルテの保守業務に始まり、PCやネットワークのトラブルシューティングはもちろん、Zoom等のオンライン会議のサポートに駆り出されることもあります。
例えるなら、病院内の『なんでも屋』ですね。決して楽な仕事ではありません。
ですが、院内SEを8年以上続けてきた立場から、下記のスキルがあれば十分にやっていけると思っています。
- 院内SEに必要なスキル1:基本的なITスキル
- 院内SEに必要なスキル2:コミュニケーション力
- 院内SEに必要なスキル3:調整力(マネジメント力)
上記3つのスキルが必要だと思う根拠を解説していきます!
院内SEに必要なスキル1:基本的なITスキル
言うまでもありませんが、基本的なITスキルは必須です。
理由は1つ。病院は他の業種に比べてITリテラシーが全体的に低めだから。
たとえば、Excelなら「数値の合計を出す関数を教えてほしい」や「セルに記載されている特定の文字を個数をカウントしたい」という類の質問が受けることがよくあります。
実際に僕も該当の関数を教えたり、実際に使ってみせたりすることが多いですね。
なにも「難易度の高い技術を身に付けなさい!」というわけではありません。
ですが、ExcelやWordなどの基本操作だけは身につけておきましょう!
院内SEに必要なスキル2:コミュニケーション力
前述の『人間関係』の部分でも触れましたが、院内SEにとってコミュニケーション力は最も重要なスキルと言っても過言ではありません。
その理由は、病院等の医療機関には様々な職種のスタッフがいるからです。
分かりやすく言えば医師や看護師、その他にも検査技師、放射線技師、医療ソーシャルワーカー、医療事務、総務職などが在籍しています。
当然、仕事内容はそれぞれで違いますし、スタッフ一人一人の性格も違うのでどうしても意見が交わらないこともありますよね?
ですが、彼らと良い関係性を築くことが仕事を円滑に進める一番の方法なんです
院内SEとして、スタッフから質問や相談を受けた時は真摯にサポートしてあげましょう!
院内SEに必要なスキル3:調整力(マネジメント力)
コミュニケーション力と近い部分もありますが、調整力(マネジメント力)も同じくらい必要なスキルです。
なぜなら、院内SEの仕事には他の職種と協力して進める業務もあるから。
例を挙げるなら新しいシステムを導入するような場合です。
システム関連の業務なので、院内SEが中心になって関係スタッフと調整しながら進めていく必要がありますよね?
具体的な業務で言えば、システム導入の目的や経緯の明確化、スタッフ毎の役割分担、期限設定に進捗管理など。
どれもプロジェクトの中心になる部署が担当するのが普通です。
院内SEを続けていれば、遅かれ早かれこのケースに出くわします。
ですので調整力を身につけておいて損はないと断言して良いでしょう!
院内SEの将来性と続けるメリット
院内SEはこれからも伸びていく職種だと思います。
その根拠としてAIをはじめ、「自動化」や「効率化」をコンセプトにしたシステムを導入する医療機関が増えているという背景があります。
たとえば下記は『AI問診』というシステムです。
分かりやすく言えば、用紙に記入している問診票をタブレットで入力することで「効率化」を図るシステムです。
しかも、問診の項目は疾患や症状に応じて、AIが考えて表示してくれるという「自動化」も実現できるという優れものです!
このようなAIのシステムをはじめ、RPA(Robotic Process Automation)やChatGPTを導入する医療機関が近年増えています。
システムを導入する際には専門の知見が必要になるので、院内SEの存在が重要になってくるわけです。
というわけで、やはり今後も院内SEの需要は高くなると推測できますね!
まとめ
最後に『院内SEは激務?』のおさらいをします。
1 院内SEは激務?
→システムが安定稼働していれば毎日ほぼ定時で退社
2 院内SEが激務と言われる理由
理由1:仕事内容が多岐にわたるから
理由2:時間外労働(残業)が多い時もあるから
理由3:人間関係が仕事に大きく影響するから
理由4:休日に出勤する場合もあるから
理由5:求められるスキルが多いから
3 院内SEの将来性と続けるメリット
ここまで『院内SEは激務?』という疑問にお答えしてきました。
記事を読んでみて少しでも興味を持てた人は、院内SEへの転職を考えても良いかもしれませんね!
「院内SEはきつい仕事なのかな?」と思ったらこの記事を思い出してくださいね。
この記事が見ている方の参考になれば幸いです^^
📝[このブログで解決できる悩み]
・院内SEに興味がある!でもどんな仕事がわからない・・・
・院内SEは激務だと聞くけど実際どうなの?
・院内SEの残業時間はどのくらい?休日出勤もある?