僕は前職でIT企業のSEをしていましたが、現在は転職して院内SEとして働いています。この記事では僕が『企業SEを辞めた理由』を紹介します。そして企業SEをしていた時に『どんなことで悩んでいたか?』を分かりやすく解説しています。
当時の僕は企業SEを続けることを本気で悩んでいました。資格やスキルは特に持っていませんでしたが、それでも続ける意義が見つからず転職したいとばかり考えていました。
企業SEを辞めたいけどなかなか決断ができないあなたへ、この記事が背中を押すきっかけになればうれしいです。
「院内SE」・・・ 病院などの医療機関で働く社内SEのこと。
「企業SE」・・・ 一般企業で働くSEのこと。いわゆる通常のシステムエンジニア。
目次
1.ある日突然、転勤を命じられた
2.企業SEを辞めた理由10個
企業SEを辞めた理由1:とにかく時間に余裕がないから
企業SEを辞めた理由2:「できて当たり前」という雰囲気が強いから
企業SEを辞めた理由3:今の生活がずっと続くと怖いと思ったから
企業SEを辞めた理由4:「こんな風になりたい」と思う人が周りにいないから
企業SEを辞めた理由5:景気に左右されやすいから
企業SEを辞めた理由6:病んでる人がいても見て見ぬふりをするから
企業SEを辞めた理由7:不規則な生活で体を壊すから
企業SEを辞めた理由8:褒められることがないから
企業SEを辞めた理由9:心がすさんでいくから
企業SEを辞めた理由10:同じようなスキルしか身に付かないから
3.まとめ
1.ある日突然、転勤を命じられた
僕が企業SEを辞めた決定的な理由はある日突然、転勤を命じられたことでした。
何気なく仕事をしていたある日、僕は会議室に呼ばれ「お前、とりあえず来週から◯◯◯に転勤ね。」という感じで突然言い渡されます。(しかも転勤先はかなり遠方で、単身赴任になるのは間違いありませんでした)が、当時の僕は2人目の子どもが生まれたばかりで、とても家を空けられる状況ではありませんでした。
しかもその事は会社は知っていたはず…。会社の事を悪く言うわけではないのですが、僕が勤めていたところは少なくともこういう風潮がありました。
一度は断りましたが、会社は「業務命令だから」とゴリ押しで聞く耳を持ちませんでした。なので(ほんとど勢いで)退職することを決断しました。今考えると「なんて無謀だったんだろう」と思いますが、本当に辞めて良かったと思います。
2.企業SEを辞めた理由10個
企業SEを辞めた決定機になったのは前述の転勤辞令でした。ただ、辞めたいと思っていた理由はそれだけではありません。僕が『企業SEを続けてもメリットがない』と判断した10個の理由を紹介します。
企業SEを辞めた理由1:とにかく時間に余裕がないから
企業SE時代はとにかく自分の時間がありませんでした。
常に案件を7~8つ抱えており、納期に追われる毎日。朝は8時に自宅を出て、帰ってくるのは早くても22時過ぎ。日をまたぐこともザラにありました。当然、やりたいことは何一つできませんでした。
企業SEを辞めた理由2:「できて当たり前」という雰囲気が強いから
企業SEは『替えの効く駒』だと言われることがありますが、IT企業では実際にその風潮があります。
まず仕事をさせてみる → できる社員は残すができない社員にはフォローや教育もされなくなる → できない社員に対して周囲が徐々に冷たくなる → できない社員がほったらかしにされる → できない社員が知らぬ間に辞めてしまう → 新しい社員と入れ替える
このような暗黙のルールがあるので、できない社員はどんどん切り捨てられていきます。
企業SEを辞めた理由3:今の生活がずっと続くと怖いと思ったから
企業SEで働いていた時はまだ20代で体力にも自信がありました。当時はあまり意識したことはなかったのですが、転職せずに企業SEのままでいたら、体力的にもメンタル的にも限界が来ていたと思います…。
元々、SEは『35歳定年説』というのがあります。若いうちはできても歳をとるとだんだんしんどくなるんですよね。「続けられなくなったらどうしよう…」と思わない日はありませんでした。
企業SEを辞めた理由4:「こんな風になりたい」と思う人が周りにいないから
あなたの会社に尊敬できる人や目指したい人はいますか?僕がいた企業SEをしていた頃は正直あまりいませんでした。僕の周りにいたのは下記のような人達です。
- 仕事はできるけどプライベートが充実していない(飲み会でもあまりおもしろくない)
- 偉い人にはペコペコしてそれ以外の人には偉そうにしている
- 自分の事は棚に上げて指示してばかり
など
「こんな風になりたい」と思うような人が一人でもいればまだあの会社にいたかもしれません。
企業SEを辞めた理由5:景気に左右されやすいから
とにかく景気に左右されやすいのが企業SEです。代表的なのは2008~2009年のリーマンショックでした。その年のボーナスが0になったことは今でも忘れません。「絶対辞めてやる」と思いました。笑
それまで自分なりに真面目に頑張ってきたつもりでしたが、一瞬にしてどん底に落とされた感じでしたね。当時は独身でしたので悲観的になるほどはなかったですが、家庭を持った今から考えると・・・ゾッとしますね。
企業SEを辞めた理由6:病んでる人がいても見て見ぬふりをするから
IT業界ではあるあるかもしれませんが、ハードな職種なので病んでしまう人が多いです。でもそういう人達をみんな気に留めません。僕の勤めていた会社でも以下のような人達がいました。
- 声をかけてもあまり反応がない
- 独り言が多くなる
- いきなり会社に来なくなる
など
全てのIT企業でとは言えませんが僕の会社では少なくともそうでした。明らかにおかしな挙動をしているのに誰も何もしない。そのうち辞めていくのをただただ見ている感じでしたね。
企業SEを辞めた理由7:不規則な生活で体を壊すから
企業SEには残業が付き物です。深夜残業も多く、仕事内容もほぼデスクワークなので体を壊すことも少なくないです。
僕もその影響で体重は10kg近く増加しましたし、無理がたたって腰を痛めてしまいました。そもそも仕事というのは生活するための手段なので、生活に支障をきたしてしまうのは本末転倒ですよね。
企業SEを辞めた理由8:褒められることがないから
前述にもありましたが企業SEは「駒」です。「駒」なので仕事ができて当たり前、なければ他の「駒」と入れ替えるだけ。結果を出しても褒められることはほぼありません。
次から次に来る作業をただこなすだけ。いい大人なので期待しているわけではありませんが、頑張って成果を出したのに労いの言葉すらもらえないのはちょっと切ないです(;_;)
企業SEを辞めた理由9:心がすさんでいくから
ここまでの理由からもわかるように、僕はこの会社にいても得るものがないと思いました。むしろ、どんどん心がすさんで人と関わるのが嫌いになりそうでした。僕だけでなく、同じことを考えていた同僚も同じ気持ちだったようで、よく喫煙室などで愚痴を言い合っていました。
企業SEを辞めた理由10:同じようなスキルしか身に付かないから
企業SE時代はひたすら同じような作業をやらされていたように思えます。来る日も来る日も設計書作成→コーディング→レビュー→テストの繰り返し・・・。
8年ほど続けてもあまり成長していないような気がしたし、「このままで良いのかな?」「この仕事を続けて何が身に付くんだろう?」とよく不安になっていました。
3.まとめ
ここまでが僕が企業SEを辞めた理由です。繰り返しになりますがもう一度書いておきます。
まとめ
企業SEを辞めた理由1:とにかく時間に余裕がないから
企業SEを辞めた理由2:「できて当たり前」という雰囲気が強いから
企業SEを辞めた理由3:今の生活がずっと続くと怖いと思ったから
企業SEを辞めた理由4:「こんな風になりたい」と思う人が周りにいないから
企業SEを辞めた理由5:景気に左右されやすいから
企業SEを辞めた理由6:病んでる人がいても見て見ぬふりをするから
企業SEを辞めた理由7:不規則な生活で体を壊すから
企業SEを辞めた理由8:褒められることがないから
企業SEを辞めた理由9:心がすさんでいくから
企業SEを辞めた理由10:同じようなスキルしか身に付かないから
これらの理由から、僕は「このまま続けても良くはならないな」と思いました。直感でしたがあの時、企業SEを辞める決断をして良かったなと思います。
企業SEに悩んでいる方や転職を考えている方はぜひ参考にしてくださいね!
この記事が見ている方の参考になれば幸いです^^
【この記事で解決できる悩み】
・一般企業でSEをしているけど正直疲れた…
・納期に追われる日々はもう嫌だ!
・このまま企業SEを続けても先が見えない