おすすめの職種『院内SE』とは?SE歴18年の僕が分かりやすく解説!

院内SE

 

上記のようなことでお悩みの方へ!

 

この記事で紹介する『院内SEとは?』を読めば、院内SEがどのような仕事なのか誰でも理解することが出来ます。

 

なぜなら僕は現在、病院に勤めて10年以上ずっと院内SEとして働いているからです。(前職はIT企業のSEを8年ほど)

 

この記事では院内SEの仕事内容や年収、やりがい、メリット、デメリットなど実際に働いている立場からリアルな現状を紹介します!

 

記事を読み終える頃には院内SEを具体的にイメージができるようになりますよ!

 

この記事が院内SEに興味のある人にとって参考になればうれしいです😄

 

管理人のプロフィール

✅ 院内SEとして10年以上勤務(入職後1年半でシステム部門長に就任)

✅ ブログ運営中(院内SEのお役立ち情報や副業・投資に関する情報を発信)

✅ WebライターやFXなど様々な副業にチャレンジ中(初月で約5万円を獲得)

 

 

1:院内SEとは?

院内SEは病院などの医療機関で働く社内SEのことです。

 

一般企業に比べて景気に左右されにくい職種と言えるでしょう。

 

院内SEに関して下記2点に分けて解説したいと思います。

 

 

1-1:仕事内容

院内SEの仕事内容について解説したいと思います。

 

院内SEの仕事は主に下記の7つに分類されます。

 

仕事内容1:電子カルテの保守業務

院内SEの仕事の大半を占めるのがこの『電子カルテの保守業務』です。

 

現在では多くの病院が従来の紙カルテから電子カルテに移行しているかと思います。

 

病院内のほぼ全職種がこの電子カルテを扱っているので、そのサポートは院内SEは大きな役割だと言えるでしょう。

 

仕事内容2:PCのセットアップやプリンタのトラブルシューティング

病院内で使用しているPCの数は非常に多く、その種類は大きく2つに分けられます。

 

PCの故障時や入れ換えの際にはセットアップが必要で、台数が多ければ大掛かりな作業になります。

 

また、プリンタでも同じことが言えるでしょう。

 

紙詰まりや印字の不良が起きると業務に支障をきたします。

 

機器のトラブルシューティングも院内SEの重要な仕事のひとつです。

 

仕事内容についてより詳しく知りたい人は下記の記事をどうぞ!

 

院内SEはきつい?SE歴16年の僕が分かりやすく解説『PCセットアップ編』

 

院内SEはきつい?SE歴16年の僕が分かりやすく解説『プリンタ編』

 

仕事内容3:企業(ベンダー)との折衝

院内SEは機器の購入や修理を委託する場合、専門の企業(ベンダー)との窓口を担います。

 

コストをできる限り抑えたり、急ぎの場合は納期を交渉したりと交渉力が問われます。

 

仕事内容4:院内のシステム機器の選定や導入

病院内の機器でシステムに関連するものはすべて院内SEを通して導入します。

 

機器の選定から見積の取得、院内決裁、納品、導入、動作検証などの全工程を担当します。

 

仕事内容5:データの二次活用

電子カルテの種類によってはデータベースを公開しているものがあります。

 

つまり、データを全て取り出せるわけです。

 

その為、次のような二次利用に活かすことが出来ます。

 

「診療時間帯毎に患者の年齢層の統計を取る」

「他病院からの紹介率を抽出する」

「処方箋の数を集計し、一番多く処方されたお薬を特定する」

 

院内でも需要が多く、現場が期待するデータを提供できるかは院内SEの腕の見せどころと言えるでしょう。

 

仕事内容6:システム機器の点検

各システム機器の状況を定期的に点検します。

 

電子カルテなどの各種サーバは、サーバルームと呼ばれる機械室に設置されているケースが多いです。

 

サーバが停止すると業務に支障をきたしますので、正常に稼働しているかを定期的に確認する必要があります。

 

仕事内容7:ヘルプデスク業務

現場から来る問合せのヘルプデスクも院内SEの重要な仕事です。

 

例えば下記のような問合せがあります。

 

「PCの電源が入らない」

「学会で発表する資料に図表を貼付できないか?」

「Zoomの操作方法を教えて欲しい」

 

また、業務の問合せ以外に職員の個人的な相談を受けるケースもあります。(自宅のPCが壊れた等)

 

1-2:院内SEの一日

通常時

繁忙期

2:院内SEのメリット・デメリット

ここでは院内SEのメリットとデメリットを紹介します!

 

2-1:メリット

まずはメリットです。院内SEを10年やってみて僕が感じるメリットは下記の4つです。

 

  • やりがいがある
  • 景気に左右されにくい
  • 自分の時間が持てる
  • 感謝されることが多い

 

一般企業と比べて納期という概念がほとんどないので、よほど繁忙期でなければ残業は少ないです。

 

毎日を定時退社にすることも全然可能ですよ!

 

また、医療従事者はITに詳しくない人が割と多いので、ちょっとしたことでも解決してあげると感謝されます。

 

やりがいを感じることも多く、現在の仕事で「納期に追われる毎日で少し疲れた」や「感謝されることがほとんどない」と思っているのであれば特におすすめと言えるでしょう。

 

2-2:デメリット

続いてデメリットを2つ紹介します。

 

  • 時には理不尽な事を言われる
  • 少ない人数で全ての部署をサポートする必要がある

 

院内SEは病院の事務職に所属しているケースが多いです。

 

僕の場合は「事務部 情報システム管理室」といった感じです。

 

事務職には他にも総務課や広報課、経理課、医療事務など、多くの職種が含まれます。

 

そのため、どうしても院内SEとしてあまり多くのスタッフを配置できません。

 

その結果、各部署からの問合せが殺到すると仕事が回らないこともあります。

 

また、情報システム部門は”なんでも屋”として扱われる傾向が多いとも言えるでしょう。

 

「システムに詳しい」=「何でもできる」という感じですね。(汗)

 

時には「ボタンひとつでカルテ記事の入力したい」などの理不尽なことを言われるケースもあります。

 

3:院内SEの給与・待遇面

続いては院内SEの給与面と待遇面を紹介します。

 

3-1:年収

気になる院内SEの年収ですが、ざっくりいうと400500です。

 

病院によっては「月給+ボーナス」だったり、「年俸制」の場合もあります。

 

3-2:昇給

院内SEの昇給についてですが、多くの病院が1としています。

 

中に年2回としている病院もあるようです。

 

3-3:残業時間と残業代

院内SEの残業代ですが、基本的にはちゃんと出ますので安心してください。(笑)

 

ただ、前述にもある通り、繁忙期でなければ残業自体が少ないです。

 

繁忙期の時は4050時間ほどすることもありましたが稀だと言えるでしょう。

 

3-4:手当

院内SEの手当ですが、看護師などの技術職に比べて事務職自体に手当があまりありません。

 

よくある「住宅手当」や「通勤手当」以外だと、昇進などした時に付く「役職手当」くらいでしょう。

 

または、特定の資格を持っている場合の「資格手当」が病院によってはあるという感じです。
 

下記の記事で『院内SEの年収』について具体的に解説しています。

興味のある方はどうぞ!

 

院内SEの年収は?一般企業SEから転職した僕が比較して詳しく解説!

 

4:院内SEのやりがい

次に院内SEのやりがいについて紹介したいと思います。

 

4-1:どんなことにやりがいを感じるか?

院内SEを10年経験してみて僕が思うやりがいは下記の3つです。

 

  • 達成感を感じる機会が多い
  • 医療に貢献出来ている
  • 感謝されることが多い

 

病院にもよりますが、前述の通り、一般企業に比べるとスタッフ一人一人のITスキルは決して高くありません。

 

その為、「え?こんなことで感謝されるの!?」と思う機会も少なくないです。

 

ITスキルを持つスタッフは、こちらが思っているよりもずっと重宝されるというわけですね。

 

4-2:実体験・エピソード

次に院内SEの仕事における実体験・エピソードを紹介しましょう。

 

読んでみると院内SEのイメージが湧きやすくなるかと思います!

 

実体験・エピソード1

看護師がPC上で起動しているアプリをなかなか落とせず困っていた。

 

タスクマネージャーを起動して落として上げるととても感謝された。

 

実体験・エピソード2

同じ事務の職員からExcelで集計を取りたいと依頼された。

 

SUM関数やCOUNTIF関数を紹介すると感動してくれた。

 

実体験・エピソード3

PCの配線がごちゃごちゃしてて対処に悩んでいる医師がいた。

 

LANを有線から無線に変えてあげたり、結束バンド等で配線を纏めるなどして対処した。

 

すると、普段あまり笑わないその医師が子供のように喜んでくれた。

 

5:院内SEに転職するには?

ここまで「院内SEとは?」という内容で解説してきました。

 

では実際に院内SEになるためには何が必要なのでしょうか?

 

院内SEになるために必要な3点について紹介します!

 

  • 必要なスキル
  • 必要な資格
  • 転職サイト・転職エージェント

 

5-1:必要なスキル

院内SEに転職する上で必要なスキルを紹介します。

 

転職後に習得するものも多いですが、予め身に付けておくに越したことはないでしょう。

 

  • PCの基本操作
  • Office(Excel、Wordなど)の操作
  • ネットワークの基礎知識
  • PCの基礎知識(ハードウェア面も含めて)
  • プリンタの基礎知識
  • コミュニケーションスキル

など

 

繰り返しになりますが、習得しておくに越したことはないという認識でOKです!

 

PCの基本操作」が出来れば、他のスキルは業務をこなしていく上で自然と身に付いていきます。

 

ですので該当するものがなくても不安になる必要はありませんよ!

 

5-2:必要な資格

院内SEになる前に取得しておいた方が良い資格はあるのでしょうか?

 

結論から言うと・・・特にありません!

 

前述にもあるように基本的なPC・ITスキルがあれば充分にやっていけます。

 

強いていえば「医療情報技師」を持っておくと院内SEの基礎知識が身に付きます。

 

病院によっては優遇される場合もありますので、興味があれば挑戦してみるもの良いでしょう!

 

5-3:転職サイト・転職エージェント

院内SEの求人情報が掲載されている転職サイト・転職エージェントを紹介します。

 

サイトは多数ありますが、僕の経験からだと下記3つがおすすめかと。

 

院内SEに強い求人・転職サイト

【マイナビIT AGENT】転職後の定着率:97.5% ITエンジニアの年収アップ率:73.7%

【マイナビエージェント】2023年 オリコン顧客満足度 調査・転職エージェント 第1位

【社内SE転職ナビ】紹介企業満足度:120% 提案社内SE求人:平均25.6社

 

いずれも無料ですので、ひとまず登録しておけばOKです!

 

6:まとめ

最後にもう一度、『院内SEとは?』のおさらいしておきましょう。

 

  • 仕事内容は『電子カルテの保守業務』、『PCやプリンタのトラブルシューティング』、『データの二次活用』など多岐にわたる
  • 一般企業に比べて残業は少なく、定時退社も多いので自分の時間を持てる(趣味や子育て、スキルアップ、副業に費やすことができる)
  • 少ない人数で多数の部署をサポートする必要があり、「なんでも屋」という位置付けになる場合も多く、時には無理難題を言われる
  • 年収は400~500万程度、昇給は年1回、残業自体は多くないが残業代は基本的に出る、技術職に比べて手当の種類は少ない
  • 転職する上で必須なスキルや知識は特に無く、基本的はPC・ITスキルがあれば充分にやっていける(仕事に就いてから努力することは必須

 

この記事が見ている方の参考になれば幸いです^^